2日目以降
III)諸手続に走り回る前に
- まずはやるべきコトをリストアップしてみましょう。
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- 1)住む場所を決める
- 2)ソーシャルセキュリティナンバーの申請をする
- 3)電気、ガス、水道、電話、テレビの契約と銀行口座の開設
- 4)家財道具をそろえる
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- ここまで一気にいきます。最優先事項は2)のソーシャルセキュリティナンバーの申請なのですが、これは申請後2週間ほどで郵送されてきます。郵送されるからには住所が必要になります。会社のオフィスや知人宅など、使える送付先住所がすでにあるのならば、まずはソーシャルセキュリティナンバーの申請から始めて下さい。そうでなければ、最初に住所を決めなければなりません。
・まずは住所を決める
- 住所を決めるということは、住む場所を決めるということです。多くの方がとりあえずはアパートを探すと思います。というわけで、ここではアパート探しを始めましょう。
- 日本を出る前からすでに万次郎の会員だった方は、すでにいくつかよさそうなアパートの候補を決めているでしょう。「イヤ、まだ決めてない!」と言う方、「アメリカ行きが決まったら」の「日本からできるアパート候補探し」に詳しくあります。いまからでもインターネットで探してみて下さい。
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- まずはアパートを見に行くわけですが、予約(appointment)をとってからにしましょう。アパートのオフィスに電話をかけて、「部屋をさがしていること」「希望のベットルーム数」を伝え,「空きはあるのか?」「見に行きたいが、いつがいいか?」について質問します。そして、電話で話した相手の名前をしっかり聞いておいて下さい。あなたが予約をとった相手は、いま電話で話した相手です。その人の名前を覚えておかないと、オフィスに行っても、「私はしらないけど、誰と約束したの?」と言われてしまうかもしれません。
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- いくつか候補先のアパートと見学の約束をしたら、さっそく出発です。位置関係を考えて、移動時間もありますから、余裕をもって約束の時間を決めて下さい。見学は一件一時間もあればいいと思いますが、担当者が忙しかったり、うっかりコーヒー飲みに外出中だったりすると待たされることもあります。
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- なかなか「ここだ!」と住むところを決めるのは難しいと思います。それでも実際に何件か見てみると、だいたい「こんなものなのかな・・」という感覚が付いてくると思います。焦ることはありませんが、考えすぎていても先に進みません。
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- アパートを決めて契約を済ませたら、オフィスであなたの住所と電話、電気、ガス、水道、ケーブルTVの連絡先をもらてください。これからこれらの契約をするわけですが、アパートのオフィスで電話を借りてしまいましょう。市内通話はタダですから、気にしないで大丈夫です。
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- 水道は大抵の場合アパートの家賃に含まれているので、その場合は自分で契約する必要はありません。また、電気とガスは同じ会社で管理していることが多いので、この場合は一つの契約で済みます。ですから、多くの場合やるべきことは、「電話」、「電気・ガス」、「ケーブルTV」、この3つです。
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・契約に必要なキーワード
- さて、これからいろいろと諸手続をしていくわけですが、まずは、共通して必要な項目をまとめてみました。それぞれについて、ご自分の情報をまとめてメモをつくっておくと、電話をするにも話に集中できて助かります。
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- 1)氏名、住所、電話番号、生年月日
- 2)SSN (Social Security Number)もしくはパスポート番号
- 3)勤務先の名称、住所、電話番号、職種、勤続年数
- 4)過去2年間の住所
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- これらの情報は、主にあなたのクレジットヒストリーを調べるために使われます。つまり、あなたの財政的信用度の確認に必要な情報です。日本から来たばかりのあなたは、アメリカでのクレジットヒストリーはありません。ですからほとんど意味がない項目もあります。それでも「アメリカで仕事に就いていること」もしくは「十分な財力があって留学許可を得ていること」を主張して下さい。最終的には、保証金(Deposit)を支払うことで契約できます。
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- また、会社によっては保証金(Deposit)以外に、アメリカの銀行口座を持っていることを要求するところもあります。まだ銀行口座をもっていないのなら、予定を変更して銀行口座からさきに開いてください。とにかくアメリカでの生活の前歴がないわけですから、いろいろと不便もあります。臨機応変に手続きをこなしていきましょう。
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- それでは契約に必要なキーワードについて、1)から説明します。氏名、もちろんあなたの氏名です。"First
name"(名前)と"Last name"(名字)の順とは限らず、Last nameから聞かれることもあります。そして、あなたの名前がJohnならともかく、典型的な日本名ならば、まず間違えなくスペルアウトしてくれと頼まれます。これ、とっさになかなか出てこないんですよ。メモにあなたの名前をローマ字で書いておいて、"M",
"a", "n", "j", "i", "r",
"o"と読み上げられるようにしておくと慌てずにすみます。
- 住所はaddressですね。ストリートナンバー、通りの名前、アパートナンバー、市、州名、zipコードの順番です。特にzipコードはこれから生活の中で聞かれることが多々あります。はやいところ覚えてしまいましょう。
- 電話番号は、エリアコード3桁、局番3桁、そして4桁の番号です。これも生活の中でよく聞かれます。
- そして生年月日。月、日、西暦の順で覚えて下さい。昭和何年なんて言っても通じませんから、気をつけて。ところで生年月日はDate
of Birth もしくはDOBと略されることもあります。聞かれるときも、いきなり一言、"DOB?" ときますから、覚えておて下さい。
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- 2)SSN (Social Security Number)も覚えておかなければならない番号です。申請したら2〜3週間ほどで番号の書かれたカードが送られてきますから、覚えて下さい。銀行やクレジットカード会社に問い合わせをするとき、本人照会のために"Last
four digit of your SSN?" あなたのSSNの下四桁は?と聞かれることがあります。
- 電話や電気の契約のとき、まだSSNはもっていないと思います。その場合、「まだアメリカに来たばかりで申請中だ」というと、代わりにパスポートナンバーを聞かれることがあります。これもメモしてすぐに答えられるようにしておくといいでしょう。
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- 3)勤務先ですが、"employer name"といいます。会社の名称、住所、あなたのオフィスの電話番号と部署名もすぐに答えられるようにメモしておいてください。職種は英語で"Occupation"です。勤続年数を聞かれることもありますが、日本から来たばかりでしたら、日本での勤続年数を月単位で答えればいいと思います。アメリカでの就労経験がなければ意味がないことがほとんどですが、一応、主張しておきましょう。
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- 4)過去2年間の住所。これも「日本から来たばかり」と答えます。将来、アメリカ国内で引っ越しをして、新たにアパートや諸契約をするときにも聞かれます。アメリカでの住所は、引越後も忘れないようにしておいて下さい。
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・電話社会アメリカ
- アメリカは車社会ということをよく聞くと思いますが、じつはアメリカは電話社会でもあります。ちょっとしたこともすぐ電話で聞けばわかります。でもこの電話がなかなかクセモノなんです。いろいろ契約する前に、アメリカでの電話問い合わせの実体を知っておく必要があります。これを知らないと、本当にイライラしますよ。
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- まずどこかに電話をかけると、人間と話ができるまで大変です。そのまえにコンピューターとのやりとりがあります。希望の言語、問い合わせ内容などを聞いてきますので、プッシュフォンで数字を押して答えていきます。例えば、英語でサービスを受けたい方は"1"、スペイン語は"2"をプッシュして下さい。こんな感じで始まります。サービス内容は、「使用料金の確認は"1"」「契約内容の変更は"2"」「新規契約の申込みは"3"」と、こんあ具合に聞いてきます。聞き取れなかったら、最後に「もういちどサービス案内を聞く、は"0"」などと言ってくるので、繰り返し聞くことができます。繰り返しの選択肢がなければ、一度切ってかけ直します。
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- やっとのことでオペレーターと話せるところまでたどり着いたら、そこでまた「プルルルル」という呼び出し音がします。その後すぐに人がでてくれればラッキー、最悪、音楽が流れたり、なにやら宣伝が流れたりして待たされます。ここで10分、20分またされることも珍しくありません。とくに昼休みの時間などは込み合っています。
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- 新規契約などはたいてい問題ないのですが、ちょっとなにか質問したり、トラブルについて相談すると、「私にはわからないので、担当の部署に繋ぎます」と言って、電話を転送してくれます。そこであなたは同じ質問をもう一度くりかえすハメになるのですが、そこでもまた、「私にはわからないので、担当の部署に繋ぎます」と言って、電話を転送してくれることがあります。こうして転送されていくうちに、自分がどこの誰と話をしているのかわからなくなります。
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- 電話で誰かと話をしたら、とにかくその人の名前と、直接連絡の取れる電話番号を聞いておくことを癖にして下さい。そうしないと、一度電話を切ったら、もう一度その人を捜し出して話をするのはほとんど不可能です。近くの支店に電話をしていたのが、いつのまにかっちがう州の本店に転送されていたりするんですから。
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・トラブルに巻き込まれないために
- アメリカ社会というのはとてもシステマティックです。末端で働く人の気が利かなくても、それをカバーできるようにシステムが組まれています。問題はこのシステムにうまく入り込めるかどうかです。いつでもどこでもそうですが、決められたシステムにとっての弱みは、「例外」という言葉です。私たちは外国から来てシステムに横は入りするのですから、まさに例外です。「そんなの差別だ!」と言われては困るので、システムもそれを受け入れられるように対応しようとしますが、例外のパターンが多すぎて対応しきれていないのが事実です。
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- これからさまざまな手続きをしていくわけですが、ソーシャルセキュリティナンバーがない、IDがない、銀行口座も持っていない、クレジットヒストリーもないという状況で、困難にぶつかるかもしれません。それでもシステムに入り込むスキは必ずあります。大丈夫、みんな助けてくれます。そのためには、あなたが正しく「助けてくれ」と言う必要があります。
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- お役所にしろ企業にしろ、一人の担当者がすべてのサービスを理解しているとは限らない。どういうことかといえば、「こういうことはできますか?」とあなたが質問したとして、「残念ながらそれはできません」と言われたとしても、本当にできないのかどうかわからないと言うことです。その担当者が知らないだけかもしれません。いや、知っていても、聞かれていないので答えないだけかもしれないのです。
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- 「こういうことはできますか?」と聞いて、「それはできません」と言われたら、「では、どういう方法がありますか?」「私はどうすればいいでしょう?」と聞いてみてください。「それでは、こうこうこうしましょう」と答えが返ってくるかもしれません。
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- 「なんだ、できるんじゃん! さっきできないって言ったのに、最初から教えてくれればいいのに!!」とあなたは思うでしょう。でも、担当者にしてみれば、あなたは「こういうことはできますか?」と聞いたのだから、「それはできません」と答えただけということになります。「もちろん、他の方法はあるかと聞かれれば、その時は答えるよ」という理屈です。あなたが他の方法について聞かなければ、それで終わりなんです。
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- 冷たい対応と思うかもしれませんが、これはもう感覚の違いとしか言いようがありません。あなたが聞きたいことにだけきちんと答える。お節介は失礼なので、出しゃばったりしないサービスだと解釈することにして、許してあげてください。もちろん、気の利いた担当者は、「それはできないけど、こういう方法もあるよ?」と黙っていても教えてくれます。
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- それでも「他にも方法はないよ」と言われてしまったら。そしてもしどうしてもあきらめがつかないとき、もしくは、「できないなんて、そんなはずはない!」と思う場合は、もう一度、電話をかけ直して、別の担当者に聞いてみる価値はあります。すんなり「それでしたら簡単です」と返ってくることもあります。一人の担当者がすべてのサービスを理解しているとは限らないのです。
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- もうひとつ気をつける必要があるのは、「ちょっとわからないので、調べてから電話をかけ直します」というやつです。あなたの名前と電話番号を聞くのですが、はたして待てど暮らせど電話がかかってこないということはよくあります。わからないことを聞かれたときの逃げ口実、もしくは、本当に忘れているかのどちらかです。対処法は、その人の名前と電話番号を聞いておいて、後日再びかけ直す。もしくは最初からやり直して他の担当者に聞いてみる。です。
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- 夕方、5時近くで勤務時間終了間際、とくに金曜日の夕方は要注意です。みんな気は週末になってしまっていますから。
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- それでもどうしても誰も助けてくれないとき、マジックワードがあります。
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- 「あなたのスーパーバイザー(supervisor)と話をさせてくれ」です。
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- 日本語で言うなら、「上司出せ!」ですね。でも、怒っちゃダメですよ。「状況が特殊なので、上の方と相談させてほしい」という感じです。
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- 気が重くなってきましたか?新規契約ならそうそうめんどうにまきこまれることもないと思うので、安心してください。では、そろそろ契約を始めましょう。
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